9月9日は初代の飼い猫がやってきた日です。

うちには今、10匹の猫がいます。
いまこんな状況にあるのも、彼がうちに来てくれたからです。


彼は十数年前の雨のふる夜、うちにやってきました。
たまたま家族の帰る時、舗装もあまりちゃんと出来ていないような道のくぼみでうずくまっていたようです。
眼は目ヤニでふさがり、鼻水でべしょべしょの顔をしてました。
ガリガリの体を震わせて、母親の腕の中にいました。


曰く、「離れようとすると泣き叫び、抱っこしたら泣き止んだ」そうです。
父親は猫が好きではなく、元気になるまでという約束で飼い始めました。


目ヤニや鼻を拭き、ミルクを飲ませ、タオルを敷き詰めた箱を用意して。。。
ただでさえ子猫を育てるのは大変なのに、彼は小さすぎました。
でも、懸命に看病した結果、元気になり、すくすくと育ってくれました。


過保護にしたせいか、缶詰やドライフードは食べず、ゆでた魚やささみでないと口にせず、チーズやマグロの刺身・エビが大好きで、そのうえポテトチップスやカスタードクリームが大好きなグルメ?な子に育ってしまいましたが。


彼は猫との生活がどれだけよいものかをボクに教えてくれました。


でも、彼はもういません。
ボクは当時実家を離れて暮らしており、電話に入っていた留守番電話で彼が死んだことを聞きました。


うちには今、10匹の猫がいます。
母猫とその子供たちです。
その母猫は、当時まだ子猫だった彼女は、
彼が死ぬときずっとそばに寄り添っていたそうです。
大好きだった彼の体が冷たくなっても。